1981年にオーストラリアのトップツアープロである"サイモン・アンダーソン"がトライフィンサーフボードを世界に紹介しました。
SIMON ANDERSON
『ナラビーンに波をチェックしに行った時、ちょうど友人のフランク・ウイリアムスがツインフィンボードの後ろに小さなキールフィンを付けて海から上がってきたんだ。”フランク、それは何だい?”って聞いたら彼は”これはよりボードを安定させるんだ”って説明してくれた。その話を聞いて”そうか、分かったぞ。これをより完成させたら、さらに安定したサーフィンが可能になる”と思ったんだ。そして私はバックフィンの表面積をシングルフィンもしくはツインフィンと同じにしなければならないと考え、3本のフィンをボードに付けたんだ。その時のバックフィンの形は、その当時のシングルフィンで、ボードのテールからフィンが思いっきりはみ出してた。そしてその当時のサンダーだったスティーブ・ザーラーに”テールからはみ出している部分のフィンを削ってくれないか”って頼んだんだ。その後初めて、そのボードに乗ったんだけど、今までにない最高のフィーリングを感じたのを今でも覚えているよ。シングルフィンの直進安定性にターン時のドライブ、スピード、加速性能もダントツだったよ。完全に僕が正しい方向に進んでいるという事に自信を持ち、みんなに証明出来たのはあの時だった。あの時とは、10〜12フィートの大波のコンテストで僕が1ヒート目を終えた直後だ。コンペティターのみんなが必死で7フィート以上のガンを探している時に僕の6'6"のボードは華麗に波を切り刻んだんだ。それ以前誰もが、そのような波のコンディションでは出来なかったターン時のスムースな連結を可能だという事をその時証明したんだ。その年の冬に、ネクターでシェイプするためにアメリカへ行ったんだ。その時トレードショーに出展して、そこで3本のオーダーを受注した。あまりに少なかったオーダー数にみんなで大笑いしたのを覚えているよ。あれは傑作だったよ。そしてネクターのギャリーが”家に帰る前に絶対コンテストで勝たなければならない”って僕に言ったんだ。そしてその通り僕はそこで勝ったんだよ。』1980年代から1990年代にかけてトライフィンはより洗練され完全なシステムとして確立されました。アルメリックとラスティープレゼンドファーという二人のカリフォルニアンは、彼らのチームライダーであるトム・カレン、オッキーとの念密なリレーションシップを基にシステム向上に多大な貢献と努力をしました。そして彼らはユニークな違ったスタイルを明確にし、次世代ニューパフォーマンス・サーフィングに君臨しました。MRとサイモン・アンダーソンがフィンセッティングを変える事でパフォーマンスを革命的に変える事が出来る事を証明しました。今日、1000人を超える世界中のシェイパー達がより高いレベルのパフォーマンスを追求するために日夜研究に励んでいます。これらの人々の努力によって、サーフィンのパフォーマンスレベルが日々進化、向上し続けています。 90年代半ばに、ショートボードはより洗練され、よりチューンアップされたハイスタンダードサーフィンイクイップメントの一つとして確立されました。では、どうやって今後のサーフィンを進化させていくのでしょうか?まだまだサーフィンを進化させることが出来る可能性があるものが一つあります…それはフィン!!
Brian Whitty FCS Inventor
『サイモンが3フィンのサーフボードを発明した時、それは僕達の作業をよりハードにした瞬間でもあったんだ。はじめにこれを考えた理由は僕達の仕事をより簡単にするためだけだった。でも、3フィンをより簡単に敏速に装着できる方法を考えているうちに、他のメリットも見えてきたんだ。フィンを波の状況によって変えて、性能を使い分ける事が出来るという事や、その頃ちょうど世界中のボードが輸出され始めてたから、梱包や出荷もメーカーにとってはすごく重要な事だったしね。飛行機でサーフトリップに行く時もフィンが折れる心配も無くなったしね。これらすべてが最初に考えもしなかったメリットだった。しかし本当にこれを考えた理由は製造上のメリットだけだった。それはいかに自分の仕事を楽に出来るかって事さ。』
ブライアン・ウイッティー氏のこの発明は、FCSの創業者であるゲーリー・マウントフォード、ビル・マッコウズランド、グラーム・ベネットによって開発されました。
FCSは世界のトップサーファーとトップシェイパーとの入念なリレーションシップに基づき、開発、商品化に取り組みました。そしてFCSは発売後間もなく、取り外し可能なフィンシステムとしてワールドスタンダードの名声を獲得しました。トップシェイパーが個々のフィンデザインを開発して、独自のテンプレットをFCSと一緒に商品化したのも、我々にとって、とても貴重な経験でした。
Tom Carroll 2 x World Champion
『初めてFCSを見た時すぐにその可能性に興奮したよ。それまではグラスオンのスラスターだったから違うタイプのフィンをテストする時に毎回サンダーで削りっとてから新しいデザインのフィンを付けてた。毎回違うフィンのテストにすごい時間がかかってたんだ。それがFCSになって1回のサーフィンの中でいろんな違うフィンに変えてテストできる様になったよ。それに流体力学の専門家のアンディー・ドーベルの話は僕にとって実に興味深いものだったよ。彼の話が聞けた事で、水流がフィンの周りとサーフボードのボトムをどのように流れているのかも分かった。基本的には僕達がトライしなくてならないのはフィンのサイズをもっと小さくして抵抗を少なくしなくてはならないって事なんだ。しかし正確なフィンデザインをするためにはもっと科学的なアプローチもしなければならない。水流タンクにサーフボードを固定してフィンの角度をずらしながら水流を流すと、フィンがどのような水流を受けているかと何処に抵抗があるかが分かる。』
サーフィンの歴史を振り返って見るとスポーツが変わっていく時、新しいアイデアが人々の考え方を変えているのが分かる。もし今後もフィンシステムや何か違うものでサーフィンを変えられれば、サーフィンをより楽しく、進化し続けられるだろう。

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