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GLESTY SNOWBOARD スノーボード

  GLESTY スノーボードコラム【2006年11月8日】
 
スノーボードブーム……。

最近の北海道は本当に寒くなってきました!朝晩はストーブをつけずにはいられないですし、道北の方では下界に初雪のニュースがとうとう流れていました。

ところでこの下界っていう言い方はスノーボーダーで共通なんでしょうか?私の周りではいわゆる「山ではない、住宅地というか生活圏」のことをそう言っているのですが…もしかしたら本当に私の周りだけかもしれないですが。結構こういう近しい人だけとか地域によって、みたいな言葉ってありますよね。
例えば札幌圏のスノーボーダーは、シーズンパスのことを「ズン券」と言います。シーズン券の略なんですけども。本州の人はよく「シーパス」とか言ってるのを聞きますね。後は、ワンメイクのことを「ジャンプ」って言ったりするのも割と札幌圏だけのような気がします。これはステッカーを「シール」って言ったりとか、なんかダサいような古いような言い回しをするのが逆にカッコいい、みたいな感じでしょうか?そういう地域独特みたいなスノーボード用語ってちょっと気になります。

と、前置きがものすごく長くなってしまいましたが本題へ。
皆さんはブームについてどう考えていますか?ブームってスゴイけど恐ろしいものですよね。昨日まで見向きもされなかったものが、何かをきっかけに突然大ブレイクして誰もが目にしたり、口にしたり(食べる方じゃなくギャグを言うとかそっちの方です)、手にしたりするようになる。それに関わる経済効果が発生したり、それをきっかけに成功する人がいたり。

でもその一方で以前からそれを好きだった人からすると、コアなことを楽しんでいたはずなのに隣のおばあちゃんまでが知っていたり、品薄になって手に入りづらくなったりもすることもある。まあいいこと悪いこと、何にでも二面性はあると思うのですが…。

そんなわけでスノーボードのブームについて。
私が始めた頃はまだスノーボーダーはゲレンデの1割にも満たず、スノーボード滑走禁止とか、ライセンス制なんてスキー場もたくさんあったりしまして。でもその数年後には同級生はみんなやってたし、会社の上司まで始めたりして、まさにスノーボードブームがやってきたわけです。当時はスキー場に行くとリフト待ちは当たり前だったし、昼時はレストランもかなり混んでたし、スポーツ店の展示会なんかに行くとスノーボードが占めるコーナーがスキーを上回ってるんじゃないか?みたいな盛況ぶり。大会は参加者がかなりいて(当時私はパイプの大会に出てたんですが…)競技が終わる頃には日が沈んでるなん
てことも。

ところが今は、経営難でクローズするスキー場があったり、スノーボードのブランドは数え切れないほど増えているのに人口は減っているし、大会は開催が危ぶまれるほどの人数しか参加者が集まらなかったり…客観的に見ても、ブームが過ぎたうえに業界自体が寂れてる、そう思いませんか?
ブームというのは恐ろしいもだなーと思います。

ブームが去った後というのは、来る前より状況が悪くなっていることが多いと思うんです。ブームというのはある種の異常な状態であるにも関わらず、それを普通と思ってしまうことにより色んな判断ミスを犯します。スノーボード業界でもたくさんのブランドやショップが乱立した時期があったのに、2〜3年で消えてしまったものもたくさんありましたしね。

スノーボードでは無いですが、いい例が数年前に爆発的ブームになった「たまごっち」じゃないかな?(今また復刻で流行ってるぽいですが)あれ、メーカーはすごく儲かったでしょ!と思ってる人が多いと思いますが、メーカーはブームゆえに品薄になり、売れると見込んで莫大な量の追加生産をし、それが売り出される頃にはブームは去り…結局赤字の結果だったらしいですよ。

一度ブームになったものは過ぎ去るのも早いもので、今時「ゲッツ!」とか言ってたら「古〜!」って笑われてしまいそうじゃないですか?(笑)

スノーボードがそんなことを言われることはさすがに無いですが、でもブームに乗っかって盛り上がった業界、下降線をたどっている今こそ真価が問われるときなんじゃないかなーと思います。歴史の長いスキーは、一時はスノーボードに押されぎみだったものの、結局今は盛り返し…というかたぶんずっと変わらずにいるんですよね。現状維持っていうのもすごいことだし、やっぱり歴史が長いからっていうのがあるんでしょうね。

スノーボードもこの先10年20年先にそういられるよう、ブームに踊らされない、というかいい感じにブームに乗っていっていい歴史を積み重ねていったらいいなーと思います。
まずは己から!業界全体で言えば経済効果も大事ですが、最後に残るのは自分の信念、心意気、スタイル、そんな感じですよね!?
【2006年11月8日】

西野 壱葉(にしの かずは)


北海道登別市出身。
札幌近郊をホームにし、パウダーを攻めつつスロープスタイルやジブもこなす。
OLサンデーボーダーでありながら、オリジナルブランドの展開やキャンプやツアーの企画やコーチもこなすマルチライダー。また、スノーボードクロスにおいて北海道トップクラスのライダー。
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