夏ですね!海外や屋内に行ってシーズン継続の人、サーフィンする人、スケートする人、BBQする人、夏は夏で楽しみがたくさんあるものです…でも私の周りのスノーボーダーはこの時期こそ「あ〜パウダー滑りたい!」なんて嘆いていたりします(笑)
今回のテーマは「自己責任」にしようかと。なんだか重たいことになりそうな予感ですが、まあこういうのはスノーボードやってると避けて通れないテーマですしね。
自己責任という言葉を聞いてまず思い浮かぶのは私はコース外やバックカントリーについてなんですが、皆さんはどうでしょう?とりあえずスキー場におけるコース外についてですが、基本的に日本のスキー場はコース外は立ち入り禁止になっています、どこのスキー場に行ってもロープでの仕切りは必ずあります。それに比べて海外のスキー場はもっと自由度が高いようですね(私は海外で滑ったことが無いので知識としてしか知りませんが…)でもコース外で起きたことには責任を取りませんよと明確に掲示してあるところが多いんでしょうね。
昔よりもコース外やバックカントリーに対して意識や知識が広がっていると思うので、大方の人が自己責任なんてそんなことはわかってるよ!と思っているとは思うのですが。
だからと言って逆が真意ということにはならないというのが広がっているかは不明です。
わかり易く言うと「自分で責任取れればコース外に出てもいいだろう」という間違った認識ですね。…今時そんなバカはいないですかね?(笑) コース外で怪我をしたが自力で戻ってきた、その怪我の責任はスキー場に押し付けない、これは確かに自己責任ですが、動けなくなった場合は運んでもらわなければならないし、雪崩にあったらレスキューしてもらわないとならない…それを「怪我しても埋まっても放置していいから誰にも迷惑かけないよ」なんて言ったら、まあそんなわけには行かないので必ず誰かの助けを借りることになりますからね、結局は自己責任というのは必ず誰かと関わりを持つことをバックグラウンドに置きながら存在する概念だと私は思います。
自分を助けてもらうことに対する責任だけではないとも思います。
自己責任でロープをくぐってコース外へ出ました。
少し危険な斜面でしたが怪我もなく楽しく滑りました、はい終了。
さてそれで終了なのか…自分が滑ったその場所は今まで誰も滑ったことが無い場所だったとして、でもその自分のトラックを見た人が「ここ滑れるんだ」と入って遭難する、もしくは危険な地形で技術が追いつかず怪我をする、有り得ない話じゃないですよね。自分のつけたトラックにまで責任を持てるのか、持つべきなのか、これ昔からよく話題にしてきました。
私としてはトラックをたどった人がロープをくぐった時点でその責任はくぐった人に移行すると思っています。ですが、トラックをたどる人がどういう人であるかによっては、そういう恐れのあるトラックを残す方にもやはり責任の一旦はあるのではないか?と問われたら「まったくナシ!」とは答えられない自分もいます。トラックをたどったのが子供である場合だとか、責任能力の無い人がいないとは限らないですからね。
まあその場合は保護者だろ、となると思いますが、別に実際に損害賠償を請求されるとかそういう意味ではないですしね、要は良心の呵責というか…。 トラックという、言ってみれば残像みたいなものに対してまでは、責任は持ちづらいというのが大方の結論かとは思うんですけどね。でもその残像にもある程度意識を持って行動しよう、という考え方も少しは必要なんじゃないかな、なんて考えたときに、私の知る限りではニセコのローカルルールなんかはまさにそんな感じだと思います。ロープをくぐってスキー場の管轄外に出る行為は知識の無い人にも同じ行為をさせる危険がある、だったら登ってからそのエリアに入っていこう、というものです。
…ちょっとわかりづらいでしょうか?
イージーに入れるコース脇からロープをくぐってコース外へ行くのではなく、まずリフトのあるエリアよりも上に登って、そこからコース外へ行くというものです。(あれ?やっぱりわかりづらい?笑)ここまで来るとバックカントリーの分野に近くなってくると思うので、畑違いなルールだと思う人もいるかもしれませんし、小さいスキー場だとリフト降り場が既に頂上だったりするので全てのスキー場に一概に全てに当てはまるルールでは無いですけどね。とはいえ、そういう意識を持ち、周りの人にもそれを広めていっているというのはすごく評価できることだと思います。海外なんかではコース外への規制が緩い変わりに、雪崩情報を毎日細かく発信したり、アバランチコントロール(危ない斜面は予め意図的に雪崩を起こす)をしたりと、スキー場自体も最大限の安全への配慮をしています。そういう配慮を理解していれば、おのずと滑る側の意識も変わってきて、さらにそれを広めていくという行為にも繋がるのではと思います。
日本は海外に比べて遅れているというか、まだそういうスキー場は少ないですね。
だからこそ、ニセコのようにローカルルールを立ち上げて、滑る人それぞれが意識を持つようにしていくというのはすごいことだな〜と思うわけです。実際、今ではそれがスキー場にも影響を与えて、ニセコ全体が危険や自己責任に対する意識改革されてきていますしね。 コース外やバックカントリーだけではなく、ゲレンデやパーク、ストリートにも自己責任はあります。明らかなオーバースピードで滑って誰かに接触、技量に合わないキッカーを飛んでまくられる、ストリートレールやってたら公共物を破壊、まあチャレンジしていかないと上手くはなれないですが、キャパオーバーはいけないです。誰から見てもそりゃ〜無茶だ!みたいな滑りは誰にも同情してもらえません(笑)なのに慰謝料、病院代、損害賠償は払わないといけない、だって自己責任だから。…なんてことにならないように、やっぱり自らが意識していかなきゃならないことがたくさんあるってことですね!
あまりまとまっていませんが、自己責任っていうのは自分自身と周りに対する意識改革から始まるんじゃないかな〜と。楽しいことをやっているので、それをより楽しくするためには必要なことだと私は思います。
【2007年7月24日】
西野 壱葉(にしの かずは)
北海道登別市出身。
札幌近郊をホームにし、パウダーを攻めつつスロープスタイルやジブもこなす。
OLサンデーボーダーでありながら、オリジナルブランドの展開やキャンプやツアーの企画やコーチもこなすマルチライダー。また、スノーボードクロスにおいて北海道トップクラスのライダー。
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